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© 美空 新手上路   /  2020-6-6 21:30  /   432 浏览 版权:保留作者信息

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金子美铃诗二十首


● 美空 译



夜半的风

夜半的风是使坏的风
独自走过 多寂寞

合欢的叶子要摇一摇吗
合欢的叶子被摇了
做着 乘船的梦

草叶要摇一摇吗
草叶被摇了
做着 荡秋千的梦

夜半的风好像很无聊
它独自 穿过天空去


夜なかの風

夜なかの風はいたずら風よ
ひとり通ればさびしいな。

ねむの葉っぱをゆすぶろか、
ねむの葉っぱはゆすぶられ、
お舟に乗った夢をみる。

草の葉っぱをゆすぶろか、
草の葉っぱはゆすぶられ、
ぶらんこしてる夢をみる。

夜なかの風はつまらなそうに
ひとりで空をすぎてゆく。





葬礼游戏

葬礼游戏
葬礼游戏

小坚 你拿旗
麻宝 你是和尚
我拿漂亮的花
瞧,叮叮,南啊无,南无

然后大家被骂了
狠狠地狠狠地 被骂了

葬礼游戏
葬礼游戏
就此匆匆收场了


お葬いごっこ

お葬いごっこ、
お葬いごっこ。

堅ちゃん、あんたはお旗持ち、
まあちゃん、あんたはお坊さま、
あたしはきれいな花もって、
ほら、チンチンの、なあも、なも。

そしてみんなで叱られた、
ずいぶん、ずいぶん、叱られた。

お葬いごっこ、
お葬いごっこ、
それでしまいになっちゃった。




野火和蕨

山里的山里的小蕨菜
迷糊糊迷糊糊 做着梦

梦到红色翅膀的大鸟
在空中飞

山里的山里的小蕨菜
从梦里醒来在伸懒腰

可爱的拳头 出来一点点
在春日的黎明 在伸懒腰


野焼とわらび

お山のお山のわらびの子、
とろりとろりと夢みてた。

赤い翼の大鳥の、
お空を翔る夢みてた。

お山のお山のわらびの子、
夢からさめて伸びしてた。

かわいいこぶし、ちょいと出して、
春のあけがた、伸びしてた。





蚊帐

蚊帐里面的我们
是被网网住的鱼

蓝色的月夜的蓝色的海
浪轻轻摇着的蓝色的网

在什么也不知道的睡着的时候
闲得没事的星星 来拉网
晚上半夜里一睁眼呀
正睡在云雾的沙滩上


蚊帳

蚊帳のなかの私たち、
網にかかったお魚だ。

青い月夜の青い海
波にゆらゆら青い網。

なんにも知らずねてる間に、
暇なお星が引きにくる。
夜の夜なかに目がさめりゃ、
雲の砂地にねていよう。





女孩子

女孩子嘛
就是
不可以
爬树的啊

骑竹马
就是疯丫头
打陀螺
就是蠢货

我只是故意
我知道的
因为玩一次 就被
骂一次


女の子

女の子って
ものは、
木のぼりしない
ものなのよ。

竹馬乗ったら
おてんばで、
打ち独楽するのは
お馬鹿なの。

私はこいだけ
知ってるの、
だって一ぺんずつ
叱られたから。





赤脚

泥地黑黑 是湿的
赤脚的脚 真好看

可是名字也不知道的姐姐
帮我 穿好了木屐带


はだし

土がくろくて、濡れていて、
はだしの足がきれいだな。

名まえも知らぬねえさんが、
鼻緒はすげてくれたけど。




蔷薇的城

绿色的小路 露水的路
小路尽头 是蔷薇的家

风吹一吹就摇晃的蔷薇的家
摇一摇就香的蔷薇的家

蔷薇精灵从窗里
亮出 小小的金羽毛
它和它的邻居在说话

轻悄悄 敲一敲窗
窗子没有了 小精灵也没有了
只有风里面花在摇

在蔷薇颜色的黎明
在我到访的 蔷薇的城

那一天
我是蚂蚁


薔薇の町

みどりの小径、露のみち、
小みちの果は、薔薇の家。

風吹きゃゆれる薔薇の家、
ゆれてはかおる薔薇の家。

薔薇の小人はお窓から、
ちいさな、金の羽みせて、
おとなりさんと話してた。

とんとと扉をたたいたら、
窓も小人もみな消えて、
風にゆれてる花ばかり。

薔薇いろのあけがたに、
たずねていった薔薇の町。

その日
わたしは蟻でした。




葫芦花

知了也不叫
在傍晚
一个一个
只有一个

吱哩哩 吱哩哩
在松螺丝

绿色的花苞
只有一个

哦 神仙现在
在里面


夕顔

蝉もなかない
くれがたに、
ひとつ、ひとつ、
ただひとつ、

キリリ、キリリと
ねじをとく、

みどりのつぼみ
ただひとつ。

おお、神さまはいま
このなかに。





纸拉门的画

这里 是睡觉的森林
是被坏仙女诅咒的
一切都睡着了的森林

红帽子的啄木鸟
停在扁柏树上 睁着眼
啄着啄着睡着了

开着花的樱树旁呀
张着翅膀 飞着飞着
两只绣眼鸟睡着了

花睡着了 也不散
风睡着了 也不摇
这里是睡着的森林哟
是长长久久 睡着的森林


襖の絵

ここはねむりの森なのよ、
わるい仙女呪われて、
みんなねむった森なのよ。

赤い帽子のきつつきは、
檜にとまって、目をあいて、
つっつきかけて、ねむってる。

咲いた桜の木のそばにゃ、
羽をひろげて、とびかけて、
二羽のめじろがねむってる。

花もねむって散りもせず、
風もねむってゆれもせぬ、
ここはねむりの森なのよ、
ながいねむりの森なのよ。




花魂

凋落了的花的灵魂
在菩萨的花园里
一个不剩全都会生出来

因为 花温柔
太阳喊它的时候
它就啪地打开 微微笑着
给蝴蝶吃甜的蜜
把香都给人

在风说你来的时候
它就很乖地跟过去

连遗骸 也给我们
做过家家的饭


花のたましい

散ったお花のたましいは、
み仏さまの花ぞのに、
ひとつ残らずうまれるの。

だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々あまい蜜をやり、
人にゃ匂にをみなくれて、

風がおいでとよぶときに、
やはりすなおについてゆき、

なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。





转圈儿

转圈儿 转圈儿 转着圈儿回家哟

学校的大门 绕着圈儿转
有树就绕树呀 转呀转圈儿
草垛的周围 转圈儿
大家牵手 转圈儿

这条路上呀 什么也没有
有个一年级的孩子啊
绕着那孩子 转呀转圈儿

转圈儿玩 怎么样
转圈儿玩 怎么样


柱巻き

柱巻きしぃしぃかえろうよ。

学校の御門をくゥるくる、
木がありゃその木をくゥるくる、
としゃくのまわりをくゥるくる、
皆手をつないでくゥるくる。

この路ゃ、なんにもないみちだ、
一年生の子がいるよ、
あの子のまわりをくゥるくる。

「柱巻きゃどうかいな。」
「柱巻きゃどうかいな。」





光的笼子

我现在呀 是小鸟

在夏天的树荫下 光的笼子里
被看不见的谁饲养着
把知道的歌 全都唱个遍
我是可爱的小鸟

光的笼子会破掉
只要翅膀 啪地一张开

可是 我是很乖的
养在笼子里唱着歌的
好心肠的小鸟


光の籠

私はいまね、小鳥なの。

夏の木のかげ、光の籠に、
みえない誰かに飼われてて、
知っているだけ唄うたう、
私はかわいい小鳥なの。

光の籠はやぶれるの、
ぱっと羽さえひろげたら。

だけど私は、おとなしく、
籠に飼われて唄ってる、
心やさしい小鳥なの。




和好

紫云英的田埂上 落春霞
对面站着那孩子

那孩子拿着紫云英
我也 采着那草子花

一发觉那孩子笑
我也不知不觉笑

紫云英的田埂上落春霞
噼哩叽咕 云雀叫


仲なおり

げんげのあぜみち、春がすみ、
むこうにあの子が立っていた。

あの子はげんげを持っていた、
私も、げんげを摘んでいた。

あの子が笑う、と、気がつけば、
私も知らずに笑ってた。

げんげのあぜみち、春がすみ、
ピィチク雲雀が鳴いていた。




擦玻璃

爬上窗子 擦玻璃

擦着擦着看一看 教室的
桌子上面生了草
谁呀赤脚 正在拔

拔草的上面的黑板上
谁正在 刷墨汁

刚刷好的黑板上呀
是花儿 盛开的山樱

看孩子的小姐姐 去看花去看花
河坝的对面 走过了头

也不理映着的影子
也不理 看着的我


ガラスふき

お窓にのぼってガラスふき。

ふきふき見れば、教室の、
机の上に草が生え、
誰かはだしで取っている。

草取る上の黒板に、
誰か墨汁ぬっている。

ぬったばかりの黒板にゃ、
花のさかりの山ざくら。

土手のむこうを守っ子が、
花をみぃみぃ行きすぎる。

うつった影を知らないで、
みている私を知らないで。




鹎越*

鹎越坡陡
下悬崖
蚂蚁的大军
冲锋又陷阵

进攻的目标平家
是梨核儿
是我丢掉的
梨核儿

山口的茶屋的
午后
落着松针和
阵雨般的蝉鸣

蚂蚁大军
勇猛地
将梨子城
包围了

*译注:鹎越,地名,从兵库县神户市越过六甲山地至坂本的山路。因寿永2年(1183)--1184年的源平合战而闻名。源平合战说的是:源义经骑马率军到了陡坡,一时驻足,因听当地人说正有鹿在下坡,于是骑马率兵从陡坡直下,奇袭了驻扎在一之谷的平氏阵营而取胜的故事。


ひよどり越

ひよどり越の
さかおとし、
蟻の大軍
攻めくだる。

めざす平家は
梨の芯。
わたしの捨てた
梨の芯。

  峠の茶屋の
  ひるさがり、
  ふるは松葉と
  蝉しぐれ。

蟻の大軍
いさましく、
梨のお城を
とりまいた。




水和影子

天的影子
满满 在水里

在天的边缘
也映着树丛
也映着野蔷薇
水天真纯朴地
映着 任何东西的影子

水的影子
在树丛的繁茂里一闪一闪

明亮的影子啊
清凉的影子
正在摇晃的影子

水又简朴又恭谨
它自己的影子 是小小的


水と影

お空のかげは、
水のなかにいっぱい。

お空のふちに、
木立もうつる、
野茨もうつる。
  水はすなお、
  なんの影も映す。

水のかげは、
木立のしげみにちらちら。

明るい影よ、
すずしい影よ、
ゆれてる影よ。

水はつつましい、
自分の影は小さい。





我的头发的

我的头发发亮
是因为妈妈总摸 摸出来的

我的鼻子塌
是因为我老哼哼 撒娇撒的

我的围裙白
是因为 妈妈总洗总洗的

我的肤色黑
是因为我吃炒豆子 吃的


私の髪の

私の髪の光るのは、
いつも母さま、撫でるから。

私のお鼻の低いのは、
いつも私が鳴らすから。

私のエプロンの白いのは、
いつも母さま、洗うから。

私のお色の黒いのは、
私が煎豆たべるから。





足拍子

出了蕨菜样子的云
天空的里面 春天来了啊

我一个人看天
一个人就 打了足拍子了啊

一个人打足拍子
一个人就 笑了起来

一个人笑起来
谁也一起笑起来了啊

枸橘篱笆发了芽
小路上也有 春天来了啊


足ぶみ

わらびみたよな雲が出て、
空には春が来ましたよ。

ひとりで青空みていたら、
ひとりで足ぶみしましたよ。

ひとりで足ぶみしていたら、
ひとりで笑えて来ましたよ。

ひとりで笑ってして居たら、
誰かが笑って来ましたよ。

からたち垣根が芽をふいて、
小径にも春が来ましたよ。




牵牛花

蓝色的牵牛花朝着那边开了
白色的牵牛花朝着这边开了

一只蜜蜂
在 两朵花

一个日头
在 两朵花

蓝色的牵牛花朝着那边谢了
白色的牵牛花朝着这边谢了

所以没有了
嗨依,再见。


あさがお

青いあさがおあっち向いて咲いた、
白いあさがおこっち向いて咲いた。

  ひとつの蜂が、
  ふたつの花に。

  ひとつのお日が、
  ふたつの花に。

青いあさがおあっち向いてしぼむ。
白いあさがおこっち向いてしぼむ。

  それでおしまい、
  はい、さようなら。



蝈蝈儿爬山

咯哩咯琼 去爬山
早上老早 去爬山
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

山上是朝阳 原野有朝露
太能跳了 浑身是劲儿
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

那山 山顶上 秋天的天
凉凉地碰到了 这胡须
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

跳一跳 跳起来 昨夜见到的
星星的地方也 去得到
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

太阳 很远呢 真冷啊
那山 那山 多遥远
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

好像见过的这花 白桔梗
是昨夜的住处 哦呀 咦
呀,哼哟,嗨哟,哼哟,嗨

山上是月夜 原野有夜露
喝口露水什么的 睡了吧
啊啊,啊啊,打哈欠了,好困啊,嗨


きりぎりすの山登り

きりぎっちょん、山のぼり、
朝からとうから、山のぼり。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

山は朝日だ、野は朝露だ、
とても跳ねるぞ、元気だぞ。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

あの山、てっぺん、秋の空、
つめたく触るぞ、この髭に。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

一跳ね、跳ねれば、昨夜見た、
お星のとこへも、行かれるぞ。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

お日さま、遠いぞ、さァむいぞ、
あの山、あの山、ほどとおい。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

見たよなこの花、白桔梗、
昨夜のお宿だ、おぅや、おや。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。


山は月夜だ、野は夜露、
露でものんで、寝ようかな。
  アーア、アーア、あくびだ、ねむたい、ナ。
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网友点评

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这位诗人的诗歌都很有吉卜力的感觉呀。

不知第一首诗中的语助词 よ和な 翻译出来是否会更可爱?

夜なかの風はいたずら風よ
ひとり通ればさびしいな

夜半的风是爱恶作剧的风呢
独自飘去很寂寞吧

哈,一下子就很二次元了 =___="
百年后我们肉体沉入大海 灵魂飘去月球
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啊这里原来不能修改回复。
还想请问下,ねむの葉っぱをゆすぶろか中的 nemu 原来有合欢树的意思吗?

“合欢的叶子要摇一摇吗”

还以为是 “睡着的树叶要摇一摇吗”
日语还在学习中,请多指教!
百年后我们肉体沉入大海 灵魂飘去月球
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欣赏佳作!!!!!
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上个世纪的作者,可能有些语言跟现在不同了。有些地方感觉可以再加工加工,可别太拘泥于原文。问好
个人公众号:XPoem小亮说
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